2019年初の17ページシリーズの日ですが、
今まで長いことやってきましたが、
なんと今回は「いつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目を」書き写すことができません。
なぜなら1冊も読み終えていない。
年末年始にふさわしいというか、
つまらない本でスタートしたくないし、
心が動かない本に時間を割きたくはないし、
なにか、私にとってずしんとくる1冊から始めたいなと本棚を見渡したところ、
ぴっと、ぴぴっと、黒地に赤いアルファベットの背表紙に心がロックオン。
キングのなかでも私のなかで一位二位をあらそう偏愛本、IT。
アイティーではなくイット。
今まで2回読んだかな? 前回から10年以上は経っていると思う。
読み返すのがもったいない、読み返さないほうがもったいないのはわかっているのだけれど、
本を開くまでの楽しみをずーっととっておきたい本。
ついに読み始めてしまった。
かなり忘れているし、大人の部分はほとんど覚えてない。
じゃあいったいなにを覚えていてなにがそんなにすきなのかというと、
子供時代の、最後のぼくちん期の輝きというか痛みというか恥辱というか、
いやぁ、キングに子供時代の郷愁を書かせるとどうしてこうせつなくうまいのでしょか。
冒頭部分はビルの弟ジョージが殺される場面なのだけど、
こんなせつなすぎる話からはじまっていたことを私はすっかり忘れていた。
上巻は603ページ上下二段。
ゆっくりじっくり読み返して昔と違う解釈の仕方や年をとったからわかることや諸々味わっていこうとしているのですが、
いやぁ、どんどん加速して先を追ってしまいはじめている。
ラストがITの正体が気に入らなかったのだけれど、今回読んでそこをどう感じるか、
この齢になったらどう感じるのか、そこがちょっと楽しみ。
以上、ついにITに手をつけた258回目でした。