今日も寒い。一段と寒さが増してきたように感じます。
今夜はユニクロのフリースパジャマの出番だな。
3年前に読んだ北欧ミステリ「特捜部Q―檻の中の女―」
期待を込めすぎたのかこれが不発も不発、大失敗に終わりえらくがっかりしたのですが、
先月WOWOWでシリーズ4作目の「カルテ番号64」を観てみたらこれが圧巻の面白さで、
本の中ではいまいち掴みきれなかったカールとアサドが映像を見ることで見事にぴしっとはまってしまった。
この二人を脳内で動かしながら「特捜部Q―檻の中の女―」を読み直してみたら、
これが圧倒的に面白い。
いい。
三年前の初読の時のあの残念さはなんだったのか、
どうしてこんなに面白い小説が理解できなかったのか、
いやぁ、本当いったいなんだったんでしょね。
これシリーズ化されていて、現在7シリーズまで読むことができる。
いやぁ、楽しみ増えてよかった、どんどん先が読める(笑)。
書店、古本屋、アマゾンと、とりあえずシリーズ4作6冊を買い揃えた。
が、がんがん勢いで読み進めたい気分なのに、
こういうときに限って図書館から予約本が届いたと連絡が来るし、
受け取りにいったらヘニング・マンケルの続きを見つけてしまうしで、
いまだ特捜部Qシリーズ2に手をつけることができず、
北欧ミステリで諸国を旅してまわっております。
特捜部Q―檻の中の女―/ユッシ・エーズラ・オールスン 吉田奈保子訳
の役職を与えるんだね?」
上に長々と書いたとおり。
ああ、早く―キジ殺し―を読みたい。
乗客ナンバー23の消失/セバスチャン・フィツェック 酒寄進一訳
れるイベントだ。たいていが未成年。入場料をとるショー。唾棄すべき新種のアトラクション。
ドイツのミステリです。
客船という閉鎖された空間のサスペンス。
事件解決? そう思ってからが本番と帯で謳っているけれど、
なんというかこれはイヤミスだったのかというのが正直な感想です。
アサドの勝ち(笑)。
許されざる者/レイフ・GW・ペーション 久山葉子訳
6行目は空行でした。
こちらはスウェーデンのミステリ。
主人公のラーシュ・マッティン・ヨハンソンの上から物言いがどうも馴染めず、
このキャラ苦手、止めてしまおうかと何度も思ったけれど、
もしかしたらそれってこれてって三年前の特捜部Qの時と同じ、同じ過ちを犯すのかと考え直し、
最後まで読み終えたけれど、どうでしょ。やはりアサドの勝ちでしょか(笑)。
ただ、いいことが書いてあったので抜粋します。
「読書は悪くないぞ。悪い本はすぐにわかるから、屑箱に投げ捨てればいい。いい本なら考えさせられるし、すごくいい本なら読むことでもっといい人間になれるかもしれない。―略―」
もったいなくて屑箱に捨てることは出来ないけれど、堂々と悪い本は屑箱行きOKと書いてくれて嬉しい。
考えが古いのか、どんな本であろうと捨てるのは悪行のような気がして後ろめたさがつきまとう。
今読んでいるヘニング・マンケルのヴァランダーシリーズもスウェーデン。
片桐はいりさんはフィンランドだったし、アムンセンはノルウェー、北欧行ってみたい。
すぐ死ぬんだから/内館牧子
リュックは楽だし、両手があいて安全で、老人にはピッタリだ。であればこそ、病気でないな
異色の選書。
しかしこの表紙の絵がすごい。どこの町でも見かける姿、見かける老人スタイル。
途中まで、78歳ハナさんの夫が亡くなるまでは結構苛立って読んでいました。
このハナさんの美意識=著者である内館さんの美意識を反映しているのならと考えると、
それってちょっとこのまま読み進めるのは無駄かとまで思ったけれど、
娘の「痛い」発言、夫の二重生活と意外な方向に話は進み、結局最後まで読んでしまった。
まぁやっぱりアサドの勝ちだけど。
今読んでいるヘニング・マンケルがあと200ページ弱で終わり、
待ちに待った特捜部Q―キジ殺し―を開くことが出来るようになるのだけれど、
こう立て続けに北欧ミステリばかり読んでいるといい加減お腹いっぱいというか、
そろそろご馳走様をして違うものを口にしたい気分になってきてしまった。
特捜部Q―檻の中の女―578ページ、許されざる者576ページ、乗客ナンバー23の消失381ページ、
ピラミッド/ヘニング・マンケル634ページだ。
事件殺人人殺し暴力馴染みのない固有名詞だらけをこれだけ読み続けるのはしんどい(笑)。
どーんと逆方向の本を選んでしまいそうだ(笑)。
以上、アサド一人勝ちな273回目でした。
明日は日本勝ちならいいな。