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鯛とか地鎮祭とか水漏れとか

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本当に大変な一日でした。

滅多にないこと、それも一生涯で滅多にないことが数時間で3つ。

 

5月某日。地鎮祭なり。

娘夫婦が家を建てると宣言したのは今年のはじめで、土地を探し選び決断し、

ついに地鎮祭の日となり、午後から式に列席。

宿舎に官舎に集合住宅一戸建てと住んだ家はかなり多いほうですが地鎮祭となると初めて。

地鎮祭は明るく平和に終了したのですが。

 

その後打ち合わせがあるという娘からお供えした鯛を手渡された。

「捌いてください」

自分でやれと言いたいところだけれど、得意分野なので引き受ける。

 

 

 

 

魚を捌くのは得意で大抵のものなら三枚におろせます。

が、さすがに鯛ははじめて、それに紐を解くとかなり大きい。鎧のようなウロコと格闘。

鯛に足が生えたらイグアナか。

 

愛用のマキリで三枚におろし、半身は切り身残りはそのまま渡すことにして、

戦場と化した台所周りをかたずけていると。

 

下の階の方がやってきた。

「水が漏れていませんか? 脱衣場からぽたぽた水が落ちてきているんです」

え?????

えっ!!!!!

 

慌ててうちの脱衣場にかけこみ洗濯機の給排水ホースや洗面所浴室と調べたけれどまったく水の気配はないし、

水をこぼしちゃったとかバケツ倒したとか、そういうミスもしていない。

下の階のお宅に行ってみると、脱衣場の照明器具の隙間からぽたぽたより多い感じで水が降ってきていて、

バケツやタオルで受けている。

こんなこと想定外で、アタマに浮かんだことは「水の元栓を閉めろ」で、

階段を駆け上がり、玄関横にあるメーター類が収納されている扉を開け水道の栓を探し、

バルブをまわし閉めてみたけれど、階下にいくとまだ漏れている様子。

下のお宅が管理会社の緊急連絡をいれ、管理会社と業者さんが来ることに。

 

もうどうしていいのやら。

鯛はまな板だし、私は生臭いし、水は止まっているし。

私のことよりも下のお家のことを考えるともう撃沈。

でもなんで水が階下に漏れているのかまったくわからず、頭に中は???ばかり。

 

30分経ったか1時間経ったのか時計も見ていなかったので時間の経過はわからないけれど業者さんが到着。

脱衣場の横、洗面台と向かい合わせで設置してあるボイラーの上の天井点検の板を外したところ、

なんと我が家の天井も濡れていて、外した点検の板の裏側もぐっしょり濡れている。

 

「〇〇さん(うちの名字)ではありませんね、上の階です。よかったですね」

 

よかったですねと言われてしまいました。

 

上の階の水道管が劣化で小さな穴があき、そこから水が漏れていたそうです。

立管横菅の配置で我が家には水がさほど落ちず飛び階というか下の階に集まったと説明されたけれど、

精神的ダメージは相当なものでした。小心者なので。

後から気がついたのだけど、

たしかに点検の板の真下の床に10cmくらいの水たまりが出来ていて、

「あれ?」と思ったけれど洗面台のそばだし、

私の水の使い方が乱暴だったのかなと雑巾で拭いたのを思い出した。

あれも水漏れだったのですねー。

 

築年数は20年ちょっと。

同じマンション内でも水道管の劣化による水漏れ工事に何度もにきていると業者さんが言っていた。

ということはいつ我が家に起こってもおかしくない話で対岸の火事ではまったくない(水だけど)。

元栓バルブの閉め方(場所すら知らなかった)や漏水有無の確認法パイロットの見方、調べ学びました。

心配なのは火災保険の補償内容。

自分が水漏れ被害に遭った場合補償されるけれど、

自分が起こしてしまった水漏れ、下の被害宅に補償は適用されるのか。

そこのところが心配で説明書を読んでみたけれどどうも今一つわからない。問い合わせなければ。

というのも上のお宅では保険に入っていなかったという情報がはいってきていて、

まるっきりはいっていなかったのか、

被害に遭った下の階は適用外で自宅の設備のみの補償ということなのか。

 

精神的衝撃は大きかったけれど、保険を見直すいいきっかけになったし、明日は我が身かもしれないし、

なにより経験体験したことはそのまま力と知恵になる(はず)と信じたい。

物忘れ激しいけど…。

強烈な一日だったのでした。

 


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