去年の冬の寒い朝、うちの娘が交通事故の現場に遭遇したと書いたことがありますが、
覚えてます?
ざっと簡単に説明しますと、
職場に向かう途中、交差点を左折するのに、横断歩道の手前で小学生が通り過ぎるのを待っている時、
赤信号を見落とした車が突っ込んできて、横断中の小学生を撥ねた。9歳になる男の子。
朝日と雪の反射がまぶしくて、信号が見えなかったらしい。
娘は救急車を要請、轢かれた男の子の親御さんに連絡をいれ、
第一通報者&目撃者ということで警察へ同行。
ここまで書いていたはず。
で、これだけでは終わらなかったんですね、
こういうことって経験がないのでまるっきり知らない世界なのですが、
娘はその後もまた警察に呼ばれ、事情聴取というか証言、説明?をし、
さらに検察からも呼ばれ、これまた出向いて聴取?調書? 言葉がわかりませんが、
信号無視となると悪質な道路交通法違反で起訴されるのだそうで、
弁護側の出方によっては法廷で検察側の証人として証言してもらうことになりますと言われ、
こんな流れになるんだと娘とふたり「へぇぇ」だったのですが、
それよりなにより、事故に遭った男の子の話が伝わってこなくて、
どれだけのケガで、歩けるようになったのか、走って元気に遊べるカラダに戻れるのか、
そこらへんがまるっきりわからないまま半年が過ぎ、
最近は娘にも「連絡あったかい?」と聞き難い状況で、
せめて娘のもとに男の子が退院したとか、元気にしてるという知らせがあればと願っていたのですが。
連休明けに、ひょっこり娘の職場に男の子とお母さんが訪ねてきたそうです。
「歩けるようになったらディズニーランドへ行こう、
お土産を持ってあのときのお礼をいいに行こう、元気になった姿をみてもらおう」と、
この半年間頑張っていたと話していたそうで、
とても元気そうで、しっかり歩けていたそうで、娘にお手紙とお土産をプレゼントしてくれた。
娘いわく、「泣けた」
嬉しいですねー、
こうやって元気な姿で会いに来てくれたのが、なんといっても嬉しくてたまらない。
いやぁ~よかったよかった。
「○○病院の○○さん」という情報だけで訪ねてきてくれたそうで、娘の病院って大きいのよね、
内線で内視鏡のとこからから電話がかかってきて、
「半年前に事故で助けてもらったと言っているのですが身に覚えありますか?」と。
「あります!あります!」と答えたそうな。
どうして内視鏡にまわったのか、これまた院内での困難を乗り越え再会できてよかったよかった(笑)。
ここ数日、何度も訪ねてきてくれたことを思い出しては、ひとりでしみじみ喜びをあじわっています。
それともうひとつ、今度は裁判所からの連絡が。
禁錮1年、執行猶予3年の判決が出たとのこと。
これで娘は出廷する必要はなくなったことになるのかな。
車を運転していたのは娘に言わせると私と同年代ぐらいのおばちゃんだったと。
この人にも家族がいるでしょうにね。
どんな思いでこの半年間を過ごし、今どんな気持ちでいるのか。
そっちの気持ちも考えてしまって、辛くなってしまったり。
すずらんも咲き始め、ライラックもいい香り、地味にナナカマドも満開、もう散り始めています。