スパッツ。私のスパッツ。
あ、スパッツといっても、あの黒くて下半身にぴったりフィットのタイツ・レギンスではなくて、
山用の脚絆というか、雪や水や砂礫侵入防止の靴カバーのことです。
昨日三角山があまりにもドロドロで、ズボンの泥汚れ防止のためにほぼ一年ぶりにスパッツを着用したのですが、
この私のスパッツ、どういうわけか買った当初から右足のファスナーに嚙み癖(犬だったのか?)があり、
脱ぐ時にほぼ高い確率でファスナーに布が嚙み、その都度ぐいっと、まぁなんとか外せていたのですが、
昨日もどろんどろんの状態で嚙んでしまったんです。
登山口でファスナーが下りず、それでもなんとか靴下のように脱いで、帰宅。
今日、嚙んだまま洗って乾かしたスパッツの、ファスナー外しをしたのですが、
これが、簡単に外せると思っていたのが大間違いで、
嚙んで嚙んで嚙んで嚙んで、もう全然動かない。
ここです、よりによって、裾の折り返しで生地が厚くなっている部分。
ネットで検索すると、
マイナスドライバーを金具と布の間に差し込み、テコにして隙間を作り布を引き出すとよいと書いてあり、
さっそくマイナスドライバーを用意したものの、生地が厚いからかそう簡単にはいかず、
テコというよりも力ずくでわずかに先端の布が数ミリでてきたぐらい。
それにドライバー差し込み固定するだけでも結構大変で、
誰か手を貸してくれといいたいけど誰もいないので、
仕方ないので自分の足を使いスパッツをおさえ、
上部まで持っていったらそこから抜ける(外れる)のではないかと頑張ったのに、
上には上でストッパーがついていて外れない構造になっていた。
たしかにそうだわ、よく考えろなんですけど。
次にクレ556を出してきてスプレー。
滑りがよくなったら、いけるんでないかと思ったけど、だめ。
数年前にメッセでもらったハンズ軍手で気合をいれたけど、効果なし。
さらに検索していくと、いろいろ出てきて、藁にもすがる思いで試してみる。
・鉛筆の芯でファスナーの際をこする
・綿棒にヴァセリンをつけこする
・綿棒にミシン油をつけこする
1時間近くいろいろ試したり、引っ張ったりしてみたけれど、ダメ。
もう一枚短いスパッツは持っているんだけど、
ゴアじゃないし、底のゴムにカバーがついてなくて、ゴムが切れるのよね。
そのたびスペアのゴムを買わなきゃならないので、ここ数年使ってない。
これはゴアだし(というより高かったからこんなことで使えなくなるのは悔しい)、
靴底に渡すゴムにもカバーがついててゴム本体は切れないし。
疲れてきて、投げやり気分になってきたところに、
ドライバーセットの中のピンセットに目がいった。
指先の感覚もおかしくなってきていて、このピンセットでつまんで引っ張ってみるかと考えたのがドンぴしゃで、
つまむというより、隙間に片方いれて引っ張ったら、するっと、あんなに頑固だった布が動いた!
これはイケるかもしれないと、心を落ち着かせ、一枚記念撮影。
スパッツの嚙みと闘う食卓の図。
クレ556写し忘れた。
いけいけ!
やったー、分離だ、外したー!
嚙んでいた「耳」の部分、伸びてレロレロになっている。
このあと、このレロレロの部分を再び嚙むことが無いように、針と糸でちくちく、半分に折り込み縫いました。
ピンセットが効いたのか、その前のオイル系もプラスになったのか、
頑固な嚙みにはピンセットっていいかもしれません。困った時にはお試しを。
それから、なんか今日は修理の日だなぁ。
昨日、靴底一部剥がれてきていると書きましたが、
よく見て触ってチェックすると一部分どころではない剥がれ方。
何か所も剥がれかけている部分や、隙間を発見。
シューグーでやってみました。
今は乾燥中、底が本体とがっつりくっつくよう、麻縄でぐるんぐるんハムのように縛り上げています。
写真はというと、これがどうも綺麗に塗れていなくてね、
ところどころ(というよりほとんど)大胆にはみ出ていて、まぁそれはそれで隙間埋めに効果ありそうだけど、
あまり見た目がよくないので、写しておりません。
ああ、くっついてくれ。