っていうんですね。
この歳になるまでそう呼ぶなんて知りませんでした。
詳しいことは一切書きませんが、某月某日、足元にお金が落ちていて、
「あ、届けなきゃ」と拾ったんです、深く考えずに。
昔、まだ私が独身で1人暮らしをしていた頃、あの、知る人ぞ知るいろいろあった菊水に住んでいた頃ですが、
結構な金額が入ったお財布(生活費ですな)を落としてしまったことがあり、
なんとそれが遠く離れた、中央図書館近辺?の方が拾い交番に届けてくれたことがあったんです。
中に入っていたお金はそっくりそのまま戻ってきた。
細かい金額までは把握していなかったけれど、そのままだったと思います。
菓子折り持ってお礼に伺うと、拾って届けてくれたのはそのお宅の中学生になるお子さんで、
これは、このご恩というか受けた親切は今度は私が誰かにバトンタッチするんじゃとそのとき胸に刻み、
以後、落し物(お財布)を見つけると交番にGOしています。
が。
むき出しの現金は初めてで、深く考えずに拾ってしまってから、深く、ことの重大さに気がついた。
とりあえず、前後左右、現金を探しているような人、お財布を開いている人、それらしき人はいないか見回したけど、
それらしき雰囲気の人はいない。
これって、拾ったお金って、交番に届けるつもりで私はいるけれど、
そのつもりで拾ったことなど周りでだれか見ていたとしても思ってなんてくれていない?
ネコババするつもりとか、あいつ窃盗、ぎる(って昔つかいませんでした?)んじゃねぇのか。
むきだしのまま持っているのも変だし、でもカバンに入れるのもいかにも盗むみたいだし、
わぁ、どうしよう、でもまた足元に戻してもその先このお金がどうなるかわからないし。
困った私は咄嗟にダウンのポケットに入れポケット口のファスナーで封印、
ってこの行為だって十分窃盗犯っぽい。
なにかハンカチとかティッシュでくるんだほうが届出しよう、他人のものを預かるという気持ちが表に出ていて、
だれか見ていたとすればその人に伝わりやすかったかも、と今思っても遅いけれど。
で、だれか追いかけてくるとか声をかけてきてもいいように、
逃げず隠れずゆっくり行動し、その近くに交番がなかったのでいったん帰宅し、
そのあとちゃんと近隣の交番に行き届出をしてきました。
が。
ここでまた心の葛藤が。
正直に親切に拾ったお金をそのままポケットに入れ、そのまま数えもせず交番に行ったのですが、
おまわりさん、私のこと疑ったりしないだろか。
むき出しの現金だと誰が落としたのか証明しようがないし。
数枚抜き取ったのではと思われたらどうしよう。
だけど、拾ったからには届けなければ私は犯罪者になってしまうわけだし。
うぉぉぉぉ。
考え出したらきりがない。
ちゃんと届けたんだよ、
もしもあの日あの時あの場所で私を見かけた人がいたとしたら声を大にしていいたい。
事細かに説明してきましたが、そのときおまわりさんが使った言葉が「裸現金」でした。
実はこの話にオチがありまして、
届出をしたあと、ぷらぷらぷらぷら道草して帰ってきたのですが、
犬のウン○踏んだようで、靴底からはみ出してくっついてました。
こ、これってすっごいと思いません?