ついに1度無断欠勤してしまったこのシリーズ。
これ、書いている内容に反して時間だけはかかるのね。
今回は2回分となりますが、中は軽く薄く。
ではいつものようにこの10日間×2で読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
図書室の海/恩田陸
とが信じられないのだろう。あたしも昔そうだった。母にも母がいるということが理解できなか
前回読んだ「夜のピクニック」の前夜編らしき短編が入っているというので読んでみた。
恩田ワールドっていうの? 初心者なのでなんだか新鮮。
「6番目の小夜子」は数年前から積みっぱなしで、今度忘れずに探しておかなければ。
感想としては、「夜のピクニック」と「春よ、こい」のなかでぽろっと抜き打ち的に語られる母親の一言に、
おもわず泣きそうになり、恩田さんって母親なのかわからないけれど、いやぁ、そこはやられてしまいました。
ゴリラは語る/山際寿一
もちろん、近づきすぎれば、地面を手でたたいたり木をへし折ったりして警告してきます
野生のゴリラと再会する 二十六年前のわたしを覚えていたタイタスの物語/山際寿一
よぎった。
2冊まとめて。
またまたゴリラ本を読んでしまった。でも残念なことに、2冊とも青少年向けのせいか、
内容はほぼ同じ、前に読んでいた2冊に書いてあったことをわかりやすくしてある程度で、
復習のような読みとなりましたが、山際さんの語りはやはり魅力的だ。
二ホンザルとは目をあわすなというけれど、ゴリラは顔を突き合わせ目と目をあわせて集団を円滑にまとめているそうだ。
人間より人間らしい。
ああ、ゴリラにあいたい。見てみたい。
練習しないで、字がうまくなる!/阿久津直樹
うまくなりません
これ、絶対タイトルで損していると思う!
「字が汚い!/新保信長」の中で紹介していて、たまたま図書館にあったので借りてみたけれど、
これは目からウロコの一冊でした。
お手本どおりに書いてうまくなるのなら、
なぜ日本語に日々囲まれお手本がそこらじゅうにあるはずなのに字が下手なのか。
それは字がうまく見えるコツというものがしっかりわかっていないから。
道具選びも大切で、サラサクリップを買ってしまったし、硬筆用の下敷きも買ってしまった。
家にあった古い硬いタイプの下敷きで試しに書いてみたところ、全然違うのね、書き心地というかペン運びというか。
太さにムラが出にくくなるのでそれだけでもきれいにみえる。
あと、フォントがきれいなのは拡大しても字の太さ密度も比例しているからで、
手書きするなら同様にペンの太さもかえるべきで、
小さい字を書かねばならない時には細字のペンを、大きい字のときは太字のペンを使うと、
それだけで読みやすくなる、などなど。
ちなみに連休で帰省中の娘にこのことを話すと、
「あなたの字がうまくなったなら信じる。フっ」と鼻で笑っていたが、
実際に私が書いた「アルパカの応募はがき」を見せると、
「わっ、きれいになってる!」とかなり驚いていた。
きれいになったというより、読みやすい字が書けていたというべきか。
いやぁ、大変参考になったわ。
コツを忘れず意識を怠らず。
弱った体がよみがえる人体力学/井本邦昭
思ったほどの感激はなし。
私はもう次のレベルまでいっているのか?
鳥肌が/穂村弘
どう考えてもおそろしい。だって、本当にそんなことになったら、おかしな
初め意味がわからなかったのだけれど、読んでいくうちに、あれ、これって、ざわっだわと。
感じ方、受け止め方、状況、いろいろな意味での「ざわっ」とくる話が満載で、
私としては直接的なランドセルの子供の話が怖かったかなぁ。それと鉛筆のキャップの彼女と焼け焦げたネームプレート。
ちょっと脱線しますが、そういう心霊現象とか全然語りそうにない作家が遭遇したそういう話って本当読んでいて怖い。
すぐに浮かぶのが村上春樹氏の「辺境・近境」、高野秀行氏の「世にも奇妙なマラソン大会」、
角幡唯介氏の「探検家40歳の事情」←この本だったと思うけど、違うかもしれない、
まさかここに穂村さんまで食い込むとは。
小説ではなく実体験を語っていて、興味のある方はどうぞお読みください。
私の鳥肌ものといえば、小さくびっしり密集して蠢くものと、栞(紐)なんかもかなり怖い。
なんで栞かというと、私の場合図書館から借りて読む本や古本がかなりの数になり、
新刊と違って、どうも栞に念というか意思を感じてしまったり、単純に怖かったりで。
で、うまいことに、この本の栞もかなり怖い部類だったので写しておきました。
ひぇぇぇ。
趣向を凝らしているのでしょうけれど、この糸のようなびろんびろんが怨念めいて怖い。
あと、栞の先を結んであるやつも叫びたくなるくらい怖い。いやだ。
まず、新刊で買った本以外は栞を使うことは無く、
指先でつまんで表紙の裏に挟み、以後触れることはない。
汚いとかの嫌悪感ではなく、どうもあれは怖いのだ。
この本、文庫化したら買おう。再読したい。
以上、235回目でした。