「本を読む気にならない病」がまだ続いています。
図書館本は骨折の翌日に娘に頼みすべて返却済み、
予約をいれていた本も順番が近いものはキャンセルをいれたので、
期限がないというのも本を手に取らなくなった原因のひとつなんだろな。
今回はどうにか一冊読了。
どうにかとと書くと面白くないのかと思われるかもしれませんが、そのようなわけではなく、
内容がかなり濃いので、一気にがーっと読むタイプの本でなかったというだけです。
極夜行/角幡唯介
て瞬きをくりかえした。新しく飛び出した世界に怯え、ただ当惑しているようだった。
覚えてらしゃる方もおられると思いますが、私、極地本好き&角幡さん好きで、
この本もでてすぐ購入したのに読み始めるまでに1年もかかってしまった。
中はというと、太陽の上がらない真っ暗な極夜の中を4ヶ月間犬と橇を引きながら歩いた記録で、
脱システムとかかげている通り、GPSはもたず六分儀と地図とコンパスで進路を決めるはずが、
出発してすぐ大ブリザードに襲われ六分儀を失ってしまう。
星を、星座を追って歩くことになるのだけれど、今の私ってどれだけ星座をしっているのだろう。
アウトだな、北極星とオリオン座カシオペア座ぐらいしか指差せないのでは。
デポ小屋も北極熊に襲われ、望みをたくした英国隊のデポ小屋も熊に襲われていて、
連れて行った犬を食べるしかないような状況に2度襲われている。
いやぁ、よく生きて返ってこられたと思う。
ツァンポーの話(空白の5マイル)もよく生きて返ってきたと思ったけれど、
今回の話もただただ凄い。なんだか凄すぎて自分の想像力の乏しさが悔しい。
さきほど知ったのだけれど、2月15日に「極夜行前」という単行本が発売されたそうで、
これは買いに行かなければといいつつ、本屋さんに行けないではないか、この腕では。
アマゾンという手もあるし、あ、某所(ジム)の近くに書店があるか。
こういう刺激で、脱「本を読む気にならない病」となればいいのですが。
以上260回目でした。