昨日今日とかなりのスピードで本を読み続けていて、
「目が、目が、目がぁ」になっています。
ああ目薬が気持ちいい。
これに自動的に眉間をもんでくれる電動眉間もみもみマッサージ器でもあれば嬉しいのに。
鍼灸院に行き眉間や目の周りに鍼をどひゃどひゃ打ってもらいたい気分です。
ではいつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
任務の終わり 上/スティーヴン・キング 白石朗訳
救急車にそのまま前に進むように手をふって合図を送ってきた━パトカーのルーフで青い緊急
任務の終わり 下/スティーヴン・キング 白石朗訳
してるんです?」
上下2巻まとめて。
ホッジス三部作ついに完結。
キングは大好きなのにどうもホッジスが第一部からあまり好みのキャラではなくて、
キングの作品って主人公が小説家だったり学校の先生だったり、どこかキングを反映しているのだけれど、
今回はどちらも登場することなく、となるとすい臓がんのホッジスと重ねているのか?
キングはなにか病気を抱えているのかと心配してしまった。
あまり好みじゃないといいつつもそこはさすが巨匠だけあって後半は一気読み。
もっとホッジスの最期を書くのかと思いきやあっけない幕切れがかえって切ないなぁと。
にしても、下巻の表紙が「終わり」というのはなにか含むものがあるのかと考えてしまいます。
ではシリーズ外ですが、恒例のキングの上下本をつなげてみましょう。
読んだ人にはわかるピンクの魚。
催眠・潜入・ローリングパワー。
パン屋の手紙/中村好文X神幸紀
17ページはお店の写真でした。
小屋好きの建築家と小屋好きのパン屋がつくりあげたこだわりのパン屋小屋。
私も小屋好きなほうなのでかなり興味を持って読んでみたのですが、
ここまではこだわれないし自分の考えを貫けないというか、できないなぁ、きっと。
金銭面もあるし子供の成長もあるしいろいろなことを考えてしまうとフットワークが鈍くなる。
それが悪いということではなく、そこまで貫いた責任というかそういうものを背負いきれそうに無いぞと。
それは別にして、ゲストハウスが素敵すぎるのだが、住居にしても生活臭がなさすぎで、
こんなに荷物がない暮らし、収納スペースの少ない家はどうなのかとも考えてしまったけれど、
そこはやはりこだわり度合いが違う、レベルが違うのかなぁ。
にしても羨ましいのか妬ましいのか(笑)。
基本やはり熱意・想うだけではダメなんだなと。
人生パンク道場/町田康
と友達は言うでしょう。そこで友達を呼び止めて言います。
町田さんも大好きな作家で、その町田さんが懇切丁寧に回答していて、
回答する側もどれだけ考え悩んだかがうかがえます。
内定をもらった会社にあまり行きたくないという女性への答えがなんというか奥深くて心に残っているのですが、
なんといってもラストのペットロスを乗り越えられない女性への回答には泣いてしまった。
映画や本で泣くことなんて滅多にないのに、
人生相談の回答でまさか泣くことになろうとは。
町田さん、ありがとう。
猫にかまけて/町田康
・・・・・・・・拙宅の守旧派
猫のあしあと/町田康
ないところへ走って行って毛づくろいを始める。
二冊まとめて。
先ほどの「人生パンク道場」のペットロスを乗り越えられない女性への回答、
これは町田さん自身への救済の言葉のように思えて、
「猫シリーズ」を再読しはじめています。
4年前に読んだ時は町田夫妻の悲しみや痛みよりもなぜここまで猫を手厚く保護し時間もお金も惜しみなくそそげるのか、そこがちょっと特異に思えたのですが、
あの回答を読み、あらためてヘッケやゲンゾーの死を読むと、
ああここまで町田夫妻は悔やんでいたのかと。
さきほどから「猫とあほんだら」を読み始めていて、ここまでは揃えてあるのに、
四作目の「猫のよびごえ」が未購入なのよね。図書館本で読了していたので。
慌てて近隣の書店で検索しているのだけれど在庫なし。
アマゾンでぽちっとするか、市の中心部まで出かけて買ってくるか。
4冊揃えたい。
いやぁ、まさか町田さんの人生相談の回答で泣くとは思ってもいなかった266回でした。