30年以上前に貰った私のマキリ包丁。
正しくは骨スキ包丁、さばき包丁というそうだけど、
職場の人も船長さんもマキリと呼んでいたので私にとってはやはりマキリ包丁だ。
おそらく最後に使ったのは十数年前。
サビと変色で黒ずんだ包丁を復活させるのに研いでみようとしたけれど、
私の技術ではハードル高そうなので、餅は餅屋、包丁は包丁屋さん、
近隣の刃物専門店「宮文」に持ち込んだのが先週。
昨日、受け取りに行ってきました。
確認のため出来上がったマキリが出てきた瞬間、「おお!」が飛び出してしまった。
私のマキリが光っている(笑)。
別物ではないかと疑うほどの輝きだけど、あの形は私のマキリに間違いない。
家に持ち帰りました。
このようにしっかり包装というか梱包してくれてあり、
さらに袋に入れザックにいれ(ジム帰りだったので)背負って歩いてきたのだけれど、
転んだら背中からブスっだなと緊張。
ではプロが研いでくれた私のよみがえったマキリをご覧ください。
「おお!」でしょ(笑)。
これでしたから。
研ぎに出すときに「変色とサビの色は抜けきらないかもしれない」、
「研いだ傷が残るかもしれない」といわれていたけれど、
ここまできれいにピカピカになるとは想像していなかった。
これが上になるのですから。
before
after
で、切れ味ですが。
やはり試し切りは魚でしょと思いつつも手ごろな魚が冷蔵庫に入っておらず、
今朝我慢できずに丸ごとリンゴを半分に切ってみたら、
これが切るというより割るという表現のほうが合っているかと。
まさに真っ二つ。
刃に厚みがあるので、すぱっと刃がまな板に落ちるというより、
リンゴが左右に裂けながら分断するという感じ。
斧? 薪割り?
刃の切れる勢いにリンゴがカポっ(笑)。
やはりマキリは果物ナイフではないな(笑)。
芯をとるとき切れ味を実感。面白いくらい切れます。
生魚(鰊)を買い出番本番となったのですが、
アタマもすぱっ、腹もすぱっ、魚屋さん並みの切り口にちょっと感動。
マキリもリンゴではなく魚をさばけて満足したのでは。
左がマキリ、右がいつも使っているヘンケルスのペティナイフ。
刃の厚さが全然違います。
やはりリンゴにとっては斧、薪並みに割れるわ(笑)。
ペティナイフだとキャベツを半分にカットとか大根を厚く切るとき刃が薄いので切り口が斜めに傾いてしまったりするけれど、
そういうときにはこのマキリがいいのかもしれない。
重さもプラスだし。
大事に使わなければ。
この長さ・サイズに慣れてしまうと一般的なサイズの包丁が扱いにくく感じてしまう。
一応切れる料理包丁もあるにはあるのですが…。
私の場合だと切れる包丁を持つと料理がしたくなるというより、
とことんなんでも切りたくなるし、さらに研いで切れるようにしたくなる。
時代が時代なら試し切りに燃えるタイプだったのでは。
トマトがCM以上に切れます。快感。