その前のこともその後のことも全く覚えていないのですが、
雪解け水を跳ね上げながら走っている私がしっかり握っているのは板こんにゃく。
弾力ある黒こんにゃくが手の中でぶるんぶるん揺れていて、
力をこめ握っているので指先や爪がこんにゃくに食い込み、
そのこんにゃくをマスクのかわり(家に忘れてきたらしい)に使おうとしている。
覚えているのはそのシーンだけなのに、
こんにゃくから伝わるぶるんぶるんが生々しく、
コロナ禍じゃなかったらこんにゃくをマスク代わりに使おうとする、
切羽詰まった夢を見ることはなかったはず。
こんにゃくはこんにゃく、マスクではない。
当分スーパーでこんにゃくを見たら思いだしそう。
出し忘れていた琴似発寒川。