あっという間にもう10日、またこの17ページを褒め称える、といっても、
なんだかもうなぜ6行目を書き写すのか意味をみつけられなくなってきているけれど、
まぁここまで続けてきていることに意義があるのかもしれない、そんな今日がまたやってきました。
早いですねー、あっという間の10日であっという間に3月が終わってしまいます。
今回は、冊数だけは多くいっているけれど、読んだ密度というか濃度はかなり薄いかも。
眺める系と、必要なとこだけ飛ばし読み系と、かなり前から読んでいた本と、一気読みの本が集結した今回であります。
いつものように17ページの6行目(ある場合のみ)をアタマから書き写しているのみです。
たしか、始めた当初は、雰囲気や内容を思い出すきっかけみたいな感じだったはず。
今はというと、これは、決まり事というか、やらなくてはいけないような、自分の中でのプレッシャーでしょか(笑)。
櫻子さんの足下には死体が埋まっている 冬の記憶と時の地図/太田紫織
「薔子夫人を巻き込むわけにはいかないだろう?」
東京日記3 ナマズの幸運/川上弘美
開き、また閉じ、棚に戻し、また出し、静かに開く。
魔法飛行/川上未映子
っしゃるのでしょうね。昨日は、今日は、どんな一日?ふつうの、なにか、いい
現代語訳 樋口一葉*たけくらべ/松浦理恵子
解けば足にもとどくに違いない髪を、根あがりに堅くつめて前髪大きく髷重
徳川慶喜家の食卓/徳川慶喜家当主 徳川慶朝
トリュフへの追憶も、フォアグラとの初恋もない。
黄金の丘で君と転げまわりたいのだ 進めマイワイン道!/三浦しをん 岡本麻理恵
飲み物について勉強できません!
片づけの解剖図鑑 心地よい住まいをつくりだす仕組み/鈴木信弘
世界一うつくしい昆虫図鑑/クルストファー・マーレー
いやぁ、一冊一冊きちんと書いていたら2,3日かかってしまいそう。
櫻子さんシリーズ5作目。
3作目あたりから先延ばしというかお待ちなさいお待ちなさいが続いていて、
こんなに回り道ばかりで蝶形骨に届かなくて、
無駄にいらいらするくらいならもうシリーズ読むのはやめてしまおうかとおもうのだけれど、
今回こそ事件解明かと思いきや、犯人にまだ届かないというか、
もうフルマラソンならまだ給水場?半分にも達していないんじゃない?
つっこみたくなる疑問点もいくつか出てきて、なんだかもやもやが残る不完全燃焼というか欲求不満というか、
スカーっと、スッカーッッッとさせてくれ。
といいつつ、やっぱりご当地ものは面白く、表紙はこれラッキーピエロだし。今回は函館遠征なり。
6作目に手を出して、やっぱり同じようなこと口にしてるかも。
川上弘美さんはすごい。
今東京日記1を読み直しているんだけれど、比べると、どんどんパワーアップしているような気がします。
前々から不思議に思っていたことがあって、それは川上さんの文章(小説やらエッセイやら)に、
ツルやタコや蛇やクマはまだ知名度が高いけど、カメムシやらヨウジウオやら、
あとはなんだったけ、忘れてしまったけど、どうしてこんな名前を知っているんだという生き物が登場していて、
あらためてプロフィールをみてみたら、
お茶ノ水大学理学部生物学科、卒論のテーマは「ウニの生殖」で、あら、そうなんだとえらく納得。
いやぁ、文庫化してくれないんだろうか。
ちなみに、某所(ジム)でシャワーを浴びている最中に、44ページの「十二月某日 晴」の日記を突然思いだし、
泡まみれで噴いてしまいました。川上さん、恐るべし。
川上未映子さんはすごい。
川上弘美さんの文字の少なさに対し、未映子さんの文字数の多さ、「、」の多さ、「。」の少なさには驚きます。
読みづらくもあるし、目なのか耳なのか脳なのかリズムなのか、一度ではなかなかとらえきれないような、
なんというか、ずっと話が継続しっぱなしで何度でも振出しに戻って読み返せるようなことばかり。
「結論こうなんだよ」ではなく「今考えてるんだけど」というか。
頭の中、心の中に感じていることを言葉にしてあらわすのって本当難しい。
しばらく川上未映子さん読み続けそう。
小説も買ってあるけれど、なんだか読むのがもったいなくて、エッセイばかり。
小説は手元に置き眺めて撫ぜては熟成させています。って発酵するものでもないけれど。
突然ですが、たけくらべ。
川上未映子さんがエッセイで何度も書いているので読んでみたら、
未映子さんと同様、読点ばかりで句点の少なさ。
たしか国語の教科書でと、ガラスの仮面で読んだきりで、特にガラスの仮面のインパクトが強くてね、
この歳になってやっと一葉さんの「たけくらべ」を(現代語訳といえども文体はほとんど変えていない)読んでみると、
一葉さんのこのスピード感は凄いな。場面進行が全然もたつかないし、必要最低限でぴしゃっときめている。
色やら音やら、そうよ、明治28年に書かれた色や音が、これが平成の世に見え聞こえるんだから。
この読点だらけの文って、自分で読むのと、誰かに読んでもらい聞くのとでは差があるのではないかなんて思ったり。
あとは、ざざざっと。
ワインの本を借りに行き、つい興味を持ち借りてしまったのが「徳川慶喜家の食卓」で、
私としては慶喜公の話を読みたかったわけです、食の話だったり、逸話だったり。
と・こ・ろ・が。
徳川慶喜家の、家の食卓の話だったわけです。
騙されたというか、ひっかけられたような気分。
さらに、「わたしの舌は庶民の舌」なんて書かれると、
庶民はあえて庶民なんて言葉は使わんぞと、なんだか僻みというか、どこかに潜む上からを感じてしまい、
なんてやっぱり私の性格の悪さなんだろうけど、3分の1も読まずにやめました。
三浦さんの本は再読。
最初に読んだときは、あの時はワインなんぞに興味はまるっきりなく、
三浦さんの書いた文章を読みたくて読んだのに対し、
今回は師匠である岡本さんのワインに関する話を読みたく再読。
いやぁ、面白かったです。何冊かワイン関連の本は借りたけれど、
まぁどれもいいとこありだけれど、三浦さんの本が一番勉強になったと思います。
あとは実践あるのみか(笑)。
片づけの解剖学は、これ残念なのよ、片づけの本かと思えばその前の段階、設計段階の話で、
これから家を建てる、買う、リフォームするという場面に読むのならとても勉強になったのではと。
世界一うつくしい昆虫図鑑、これはなんというか、なんといえばいいのか。
昆虫図鑑だと思い予約を入れていたんです、図書館に。
で、予約を入れていたことすら忘れたころに届きまして。
開いてびっくり。世界一うつくしいと書いているだけあって、まぁ色鮮やかなムシがいっぱい。
その美しさに目を奪われたのですが。
ふと、待てよ、あれ?これは図鑑というよりムシアート、ムシパッチワーク、なんだか違和感が。
生き物図鑑というより見世物図鑑に見えてきてしまい、
じゃぁ三角山の足下でぐずぐず動いている真っ黒なシデムシは一生お声がかからない?
何をもって美しいと感じるか、それって個人によりえらいベクトルが違ってくる。
書名だけで中も見ずに図書館から取り寄せると、このように開いてびっくり現象がたびたび起こります。
というわけで。
私の周りって、今崩壊というか、今だけじゃなく年から年中崩壊してるんだけど、
読みかけの本やら、読むぞと決め枕元で待機している本やら、お風呂で沈してそのままになっている本とか、
読むのがもったいなくてそのままにしてある本とか、
勢い気の迷いで買ってしまい全然読む気が失せている本とか、
そろそろ毅然と身辺整理しなければとため息とともに考えてはいるのですが。
さらに、ワインの空き瓶(解読用)や解読中のリアル瓶やら転がっているありさまで、
さらに段ボール詰のおせんべいが届いたのが横にどんで、もう部屋が屍化しております。
いえ、部屋全体ではなく私のこの机の周囲、2メートル圏内屍化。
そろそろ本腰いれて本の処分を実行しなければ。
以上、17ページの118でした。