うまく説明できるかな。
ご存知の方もそうでない方もいらっしゃると思いますが、
何をそんなに弦で迷っているかというと、Low-G, High-G問題です。
老人とハイジ?
Gとはドレミファソのソ、Low-G弦は低いソの開放弦、High-G弦は高いソの開放弦。
G弦はというと4弦、一番手前の弦となります。
普通弦楽器というと、一番手前の4弦が最低音になっていて、
和音の安定、楔というかアンカーというか、落ち着きある響き、ベース音となるのですが、
ウクレレはというと、これが4弦Gが最低音ではなく、
隣の3弦C(ド)が最低音の弦となっているんです。
4弦からぽろんぽろんと弾くと、
ソドミラ、ソから下がってド、順にミラとなっていて、
これがあの軽やかな響きの特徴でもあるのですが、
逆に音域が狭いというデメリットもあるわけで、
ソロ弾き(メロディと伴奏をやっちゃう奏法)だとここでど~んと壁にぶち当たるわけです。
だってドから下の音を出したいのに、弾けばドより高い音が出てきて、
下がりたいのにオクターブ上の音が出るという、
なんとも奇妙奇天烈な曲になってしまう。
曲によってはそう違和感のないものもありますが、
私が買ったこのウクレレ・ソロの世界 Vol.3 クラシック・コレクション、
これはHigh-Gではかなり厳しい状況で、
昨日載せた楽譜にしてみても、
難しくて私にはまだまだ無理なバッハのプレリュードなのですが、
これがC(ド)より低い音がすべてオクターブ上の音になるとどんな曲になるか(笑)。
これだけじゃあありません。
もっと易しい曲でも情け容赦なく低い音が次から次へとでてくるし。
で、ここで、弦を1オクターブ低い弦に張りかえると、
3弦Cより低い音、素直にドシラソと低いほうにむかって音をつなげることができるわけです。
じゃぁ、早く張り替えればいいじゃないと思うでしょ。
弦だってちゃんと持っている。
ウクレレ購入時に一緒に用意してあった。ぬかりない性分です。
マテオ・カルカッシ(カルロッシではない)のロンドという小品があって、
Low-Gの曲なんだけど、これをHigh-Gで弾くととても愛らしくてね、
それゆえに弦を張り替えたくなかったんですね、今まで、今日まで。
そのほかにもHigh-Gならではの利点もあるし。
でも、いい。
決めた。
って、こう重大に考えてしまうのが私の悪いクセでしょか。
ウクレレの弦はセットでもそんなに高いものではないし、
それに調べてみると、弦によってかなり音がかわることもあるみたい。
違うブランドにするっていうのも面白そう。
好みの弦をみつける楽しみ方もあるそうだ。
もっと気楽にほいほい進んだほうがいろいろ幅がでてきそうよね。
というわけで、
ここまで書いたんだから、明日? 決行でしょか?
疑問符使うところが歯切れ悪い性分です。