最近読んだ本「厭世マニュアル/阿川せんり」の舞台となっているのが琴似で、
知っている場所やお店がぞろぞろでてきて、そっちの面でひとり盛り上がり、
実際の地図と小説のなかの配置をアタマのなかで比べながら読んだのですが、
ひとつ、はっきりしない場所、それも結構重要なポジションな公園、これがどうもわからない。
架空の設定なのか、モデルが実在するのか、実在する公園の場所をいじって書いたのか、
私の知らない場所、読み方が浅く私の想像している場所と異なる場所にひっそりとあるのか。
界隈の小さな公園(2ヵ所)行ってみたけれど、なんだか違うような気がする。
それで、もう少し離れた場所にある公園に行ってみようとしたところ、
道を一本間違えて、行く手に見えてきたのが琴似屯田兵村兵屋跡。
琴似神社にあるのは何度も見ているけれど、
こちらの兵屋跡は入ったことがない。数回前を通っただけ。
なんだか動機が不純だけど、ざざっと見学してきました。
あまり立ち寄る人いないんでしょか。
どどっと目を引く「見学無料」の札。
間取り図の土間(右端)の上にある小さく区切ってある場所がトイレ。
真っ先にトイレを見学。写真は撮りませんでしたが。
琴似神社奥にある兵屋のトイレと同じタイプで、筒というか郵便受けのような傘たてのような男子用と、
扉の奥に段差もなにもない木枠でできた便器の個室。
この男子用はなかなか射程率が低いというか、いえ、私したことないのでわかりませんけど、
使用するのは掃除も含め大変だったのではないでしょか。
土間からみたところ。左下が炉。ここが居間兼台所。
道具類
レトロスペース坂会館にもここまで古いのはなさそうな。
いや、わからないな、あそこは何があるのか、他になにが保管されているのか。
銃架
奥の押入れの中はどうなっているのか見たかったのですが、開きませんでした。
琴似神社奥の兵屋より明るく快適に見えましたがそれは琴似神社は日当たりの悪い場所だからでしょか、
どちらにせよ、どちらも冬の寒さを思うと、いやぁ、今の生活(衣食住)は夢のような暮らしでしょね。
そう、私の曽祖父が空知地方に入った屯田兵で、
だからといってなにか当時のものや語り継がれていることがあるわけではないのですが、
亡くなった父はよく屯田兵という言葉を口にしてました。
さすがに厭世マニュアルには出てこなかったけど(笑)。
そういえば三角山も琴似神社もでてこなかった。
兵奥跡はいいとしても、三角山だしてほしかったなぁ(笑)。