返却期日が間近な本が1冊あったので、その本を返し、
読んでみたい海外ミステリを2冊借りてすぐ帰ってくるつもりで出かけたのに、
そういう心構えで出かけた日に限って面白そうな本が目に付く。
視覚過敏というか嗅覚というかなんというか。
結局短時間に6冊棚から抜き出しカウンターへ持っていき借りてしまった。
今日の話ではないのですが。
貸し出しカウンターに並んで待っていると、私の前のご婦人(推定70代前半)が図書館の職員になにやら文句を言っている。
なんといっても私の目の前なので、話している内容がしっかり聞こえてくる。
ご婦人の苦情をざっくりいうと、
「同じ作家なのに一つの棚にまとまってなくてとてもわかりづらい、見づらい、探しづらい」、こんな内容。
あ、わかる。わかるけど、それってしかたないんじゃない?
私も三浦しをんさんの本を探すとき、この罠にひっかかった。いえ、罠ではなく私が無知だっただけですが。
図書分類なるものがあるのです。
例えば小説なら 913、エッセーなら 914。ここらへんはわかりやすい。
(魂の)「黄金の丘で君と転げまわりたいのだ 進めマイワイン道!」 なんて588 製造工業だし、
「シュミじゃないんだ」726 絵画・書・書道のカテゴリ、
「ふむふむ おしえて、お仕事!」は366 労働経済・労働問題。
日記分類もあるし演劇・映画・大衆芸能なんてのもあり、
全てが三浦しをんと名札のついた棚にあるわけではなく、館内にあるさまざまな分類ごとの棚に散り、おさまっている。
蔵書検索で分類番号を調べればすぐわかるのだけれど、
この分類区分がわからずに「シュミじゃないんだ」をさがすのは至難の業だと思う。
「○○さんが書いた本を読みたい」という人もいれば、
「仕事に関して書かれた本を探している」という人もいる。
探したい本を見つけられずにイライラする気持ちもわからないでもないけれど。
このあと、おもわぬオチが待っていました。
ぶつぶつ文句を言っていたそのご婦人が本の貸し出しの手続きをしようとすると、
未返却の本があり、それも最近の話ではないらしく、貸し出し禁止となっていることが判明。断られていた。
げ、あるんだ、こういうこと。
返却していないのにさらに借りようとする人がいるとは。
そしてその対抗措置というかペナルティでしょか、貸し禁現場なんて初めてだわ。
カウンターで「未返却の本があります」と声をかけられている人(私ではない)はたまに見かけますが、
禁止までされるほど遅滞している人っているんだ。
朝晩かなり涼しくなりました。涼しいというより、寒いぞ。