角幡唯介氏の「極夜行」と「極夜行前」に刺激され、
冬の星空を調べてみた。
カシオペア座、北極星、北斗七星、オリオン座くらいしか指差せないレベルだけれど、
冬の夜空に浮かぶ星がこの私にわかるのだろうか。
「冬の大三角形」と「冬の大六角形」がわかりやすいらしい。
オリオン座さえ見つけられれば、そこを基準に明るい星を探し、線で結ぶといいらしい。
今日某所(ジム)の帰り道、空を見上げながら歩いてみた。
いや、ギプスだし足元悪いし、空よりも足元重視で、絶対転びそうにないところで空を見上げてみたら、
街中だと明るくてぽちっと光る星がひとつだけ。
それが我が家に近づくにつれいくつか星が瞬きだし、幸運にも晴れた夜空で雲はなく、
これはなにか見つけられるかもしれないと立ち止まり上空を見上げると。
ある、おお、見える、なんと私のすぐそばにオリオン座がどんと大きく構えている。
オリオンの三つベルト、上の赤い星はベテルギウス、
下に下って白く光るのはおおいぬ座のシリウス、斜め上がこいぬ座のプロキオン。
この三つを結ぶと、おお、冬の大三角形が私の頭の上で煌いている。
すっごい。
頚椎きついけどさらに見上げ星を探す。
プロキオンから上に目をやると、おお、ふたつ星が並んでいる。
あれがふたご座のふたご星、カストルとポルックスあるね。
ポルックスの先には黄色いぎょしゃ座のカペラ、下って赤く光るのはおうし座のアルデバラン、
そしてオリオン座のリゲルを結ぶと冬の大六角形、冬のダイヤモンドだ。
わかる、ある、そこにちゃんとある。なんだか感激。
北極で角幡さんはこのふたご座のふたご星を奥さんと幼い娘さんにみたて「わが家星」と呼んでいたそうだ。
北極で角幡さんが歩きながら観ていた「わが家星」も、
ジム帰りの私が見上げる夜空のふたご座も同じ星なんだよな。なんだか不思議な感覚。
星座のハンドブックあってもいいかもしれない。