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Channel: 毎日が夏休み
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17ページ 6行目 214

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今日は一日中ころころかわる空模様で、突然雨が降り出したかと思うと、すぱっと晴れる。

そして今は雷ゴロゴロ大きな音がしています。

 

今回のこのシリーズですが、家に籠もって本ばかり読んでいたので、冊数だけはまたかなりあります。

今読んでいる本(七帝柔道記/増田俊也)がかなりの面白さで、

そういえば今回登場するメモリーキーパーの娘もかなりの面白さで(あくまでも個人の感想です)、

連続して満足度の高い本を読めるのってすごい幸運じゃないかと。

再読したいし、これは何ヶ月経っても覚えていると思う。

 

ではいつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは感想にも紹介にもならない雑文です。

冊数があるので簡単に。

 

 

 

 

 

 使える読書/斎藤孝

著者より、読者である僕のほうが偉くなっているわけですから。

 

 

 

 

 使える!『徒然草』/斎藤孝

 

 

17ページは目次でした。

 

「使える読書」の中で紹介している本よりも、その前に書いてあった 序章 取扱説明書 が面白くて、

2冊続けて斎藤孝さんの本を読んでしまいました。

私は本によってはかなり飛ばし読みをします。でもそれってちょっと後ろめたい気持ちになるんですよね。

ところがこの「使える読書」では外科医の気分になりスパスパと手際よく切って読み飛ばしてOKと書いてあり、

おお、いいんだ、自分のアンテナ外は無理にキャッチしなくても、

他の私を待っている本にエネルギーをむけてもいいんだとなんだか少し安心。

その本その本にあった読み方をしていけばいい。

 

 

 

 

 

 

 夜を乗り越える/又吉直樹

その場を切り抜けていました。でも身体が大きくて、身体能力の高いやつが本気で殴

 

 

斎藤孝さんとは違い、本の中に無駄な文章はひとつもありませんと書いている又吉さん。

純文学となるとそうかもしれないけれど。

純文学ではないけれど、今読んでいる「七帝柔道記」は飛ばすことなく一字一句食い入るように読んでいる。

何が自分の身になるのかは本人の選択と感度の振れ具合かと。

 

 

 

 

 

 

 世界を変えた100日 写真がとらえた歴史の瞬間/ニック・ヤップ 村田綾子訳

 

17ページは1854年10月25日クリミア戦争バラクラバ「死の谷」の写真

 

ナショナル ジオグラフィック社発行。写真って凄い。

 

 

 

 

 

 

 うなドン 南の楽園にょろり旅/青山潤

 さらに悪いことには、昔から勉強なんぞ大嫌いで、大学で真剣に考えたことと言えば、いかに

 

 

「アフリカにょろり旅」がなかったので2作目のこちらを読んでみる。

前野ウルド浩太郎さんといい青山潤さんといい、

こういう研究者による専門分野の現場の話をわかりやすく面白くとっつきやすく書いてくれるのはとてもありがたい。

ただちょっと引っかかる部分もあったけれど。

 

 

 

 

 

 わたくしが旅から学んだこと/兼高かおる

 

17ページは第1章の扉絵。

「旅」といえばこのかた、兼高かおるさん。日曜の朝の、あの音楽と飛行機の映像を思い出します。

今でこそテレビをつけるとありとあらゆる地域への旅番組(町内会レベルものもやってるのね)が放送されてますが、

そのすべての元祖、第一人者といえば兼高さん。

どんなことが書いてあるのか楽しみに開いたのですが、これが予想外に普通にとれる話ばかり。

というのも、今の時代の中で読んでしまうから普通に感じてしまうのであって、

これを昭和34年にたったひとりで世界に立ち向かった(というとちょっと意味が違うけどうまい言葉がでてこないので)のかと考えると、その度胸のよさ、すっごい人なんだなと惚れ惚れしてしまいます。

とても綺麗で品のある話し方だったよな。

1959年から1990年まで31年間続いていたそうです。

私は何歳頃まで観ていたんだろ。

 

 

 

 

 

 ぼぎわんが、来る/澤村伊智

 話に加わった手前、私も適当に言葉を挟む。

 

 

第22回日本ホラー小説大賞受賞作ということで図書館から借りてきたのですが、

第1章の語りと秀樹の薄っぺらさに、これが大賞受賞作品なの?と首を捻ったのですが、

第2章になってそれはわざとそうやって書いてあったのだと、まんまと術中にはまったと気がついた。

ホラー大賞といいつつぼぎわんはそんなに怖くはなかったけれど、

家庭内というか生きている人間のほうが怖い。どこでもそうでしょか。

 

 

 

 

 

 メモリー・キーパーの娘/キム・エドワーズ 宮崎真紀訳

 「もどってくるときは、赤ちゃんもいっしょなのね」彼女が言った。「私たちの世界は一変する」

 

 

今6行目をアタマから書き写しながら、その通り、言ったとおりになったんだと痛感。

最愛の妻を悲しませたくない一心でついてしまった嘘。その嘘がどんどん深い溝をつくってゆく。

滅多にないことなのですが、他人の人生や判断を知り、一緒になって考え込んでしまう本ってたまにありますが、

この本はそんな本。

今でももし私がキャロラインだったら、ノラだったら、ディヴィッドだったら、と考えてしまいます。

いやぁ、辛い。

ノラだな、医師の妻ノラ。登場した中で一番いやなタイプだったのに、

ラスト近く(詳しくはネタバレになるので書けませんが)、たられば言っても仕方ないと言い切る潔いというかこの強さ。

退屈な部分もあるにはあるのですが、なかなか記憶に残る一冊で、いつか読み直しするつもりです。

 

 

 

 以上、雷鳴の214回目でした。


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