縁あって我が家にやってきたハオルチアオブツーサ。
これです、多肉植物でぷっくり光の窓をもっている。
入手したとき「子供を持っている」といわれたのですが、
当時は何が子供で親との区別のつけかたもわからず、
つきあいが長くなるにつれ、「ああ、これが子供なのね」と見分けがつくようになってきた。
で、このオブツーサ、そんなに頻繁に水やりをする必要はないのですが、
頻繁どころかいくぶん萎れてくるまで水はやらない主義を通しているのに、
それでも枯れず、健気に子株を出産というか増産というか、なんていうの?
次から次へと親株の脇に子株が顔を出してくる。
長男なのか長女だったのか、最初の子株は他家に縁付いていった。
これが現在のオブツーサ。
中央の親株、左上に小さな子株、右横に思春期位に成長した子株ふたつ、
そしてなんと、親株中央真下に小さな小さな子株がのぞいている。また産んだのね。産むっていうのも変ですが。
このオブツーサ、光や日にかざすときらきらぷくぷく輝いて、なんとも愛らしく見惚れてしまうんです。
もう一鉢あってもいいかなと、
お花屋さんや園芸コーナー、見てまわってはいるのですが、人気があり品薄だそうで、見たことがない。
ネット通販では入手可能なようですが。
で、今年の春先に、オブツーサを探しに入ったお店で、
オブツーサではないのだけれど葉先に光の窓を持つ多肉植物を発見。
鉢には「ハオルチア」とだけ名札がついている。
オブツーサのようなぷりぷりとした美形ではない。
同じハオルチアでもオブツーサが恐竜の卵だとしたら、
売られていたハオルチアは恐竜の背中のトゲトゲ。
手に取りちょっと考えたけれど、まぁこれもなにかの縁だと、
一鉢買って我が家に連れてきた。
これがそのとげとげハオルチア。
ちょっとアロエっぽい。
が、なんとこのハオルチアも多産系だったようで、
むちむちの親株の下から子株がぎゅうぎゅう育ち、なんというか、おしくらまんじゅう状態になってきた。
株分けしないと苦しいだろなと思いつつ、そうすると鉢が増えることになるなと、躊躇、放置していたら、
このとげとげがカーテンに絡まり、見事に真っ逆さまに床に落ちた。
シダも落としたし、オブツーサも落としたし、気をつけていたはずなのに、また落としてしまった。
これは「なんとかすれ」とのハオルチアの抵抗反乱だったのかもしれない。
なんとかすることに決定。
ぎゅうぎゅう状態。
育とうとする子株と押さえつけようとする親株。人生の縮図か。
真っ逆さまに床に落ちても、土は飛び散ったけれど、本体は抜けたりしなかった。
さすがぎゅうぎゅう状態。
鉢から抜き、土を取り除けると、子株がしっかり親株にくっついていて、独自の根をもっていない。
ただ、糸のようにかぼそい子株ひとつにだけ白い根がはえていた。
根がついていたのは中央の、糸のような子株だけ。
これは鉢から抜いたときに自然にこぼれてきた。単独子だったに違いない。
他の形のしっかりした子株4人衆は、どれにも根がついていません。
どう処置いいのかわからないので、そのまま土にさしてある。
おのおのの生命力を信じよう。
青い鉢ひとつに親子同居させたかったのですが、親株が意外と大きくて使えず。
元気に育って欲しい。
だけどこれがまた子沢山の家系だとどうすればいいのだろう(笑)。