ある日突然、長距離歩いてみるか? なんて衝動がおこりまして。
昨日行われた「第41回北海道を歩こう」に参加してきました。
支笏湖ポロピナイまでの33kmコース、真駒内カントリークラブまでの10kmコース、
北海道命名150年記念松浦武四郎が調査して歩いた限定定山渓20kmコースの3つのコースのなかから選んだのは、
一番長い、支笏湖ポロピナイまでの33kmコース。
理由は、こんな機会が無かったらこんなに長い距離をこの先歩くことはないだろう、ただそれだけ。
「ちょっとわけがあり歩いています」と何度かこのブログに書いていたけれど、
真相はこれだったわけだ(笑)。
すべてはこの日のために走る回数もジムの回数も三角山の回数も減らし、
ひたすら歩いていた(笑)。週に4,5日はほぼ10km前後を歩いていた(笑)。
ぶっつけ本番で歩く度胸はないし、練習を積まなければ心配な性分なので。
真駒内中学校グラウンド集合。
「はやく6km/時」「ふつう5km/時」「ゆっくり4km/時」とわかれて整列することになっていて、
私は「はやく6km/時」のところに並ぶ。
練習で歩いていた琴似発寒川のサイクリングコースには500mごとに距離が道に書き込まれてあり、
距離と時間をチェックしながら歩いていたのだけれど、
アップダウンを含めて毎回6km/時で歩けていた。
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家を出るときはぽつぽつ雨粒が落ちてきて、スタート整列時でもこの鈍い空の色。
アナウンスではこのあと快晴になる予報だと言っていたけれど、
う~ん、歩くには冷たい風と曇り空は過ごしやすい、
でも歩いていて気持ちがいいのはお日様と青い空と爽やかな風、でも日差しが強いと日焼けするし暑いと体力消耗するし、
う~ん、なんて考えていたら、2分前なのにスタート。
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ぎゅうぎゅうだわ。
8時13分、スタート。
軽く説明しますと、
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これは私が持ち歩いていた、パンフレットから切り取ったコース図なので白黒&折り目つきですが、
大雑把にコースを5分割し、
スタートから芸術の森を過ぎ、常盤新橋までの6.7㎞までのなだらかゾーン、
ここを過ぎ、ラルマナイ川休憩地点16kmまでの登り開始こいこいゾーン、
ラルマナイ川から恵庭峠休憩所22kmまでがキツそうなやっかいタフネスゾーン、
オコタン分岐休憩所27kmまでは下って上ってもう一押しゾーン、
ポロピナイ33kmゴールまでは脚さえ大丈夫ならいっちゃえゾーンとし、
とりあえずわけがわからず闇雲に歩くのだけは避けようと。体力だけで押せる年齢ではありませんので。
で、スタートしたけれどこれが予想を上回る大渋滞。
数キロは辛抱するしかない。
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yorokinokoさんの大渋滞を写した画像の中に私が大きく写っているのを発見。
連絡を取る手段がみつからず無断で画像を拝借しました。
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さきほどのコース図での大雑把分割最初の区切りの常盤新橋。
スタートから6.7km、9時29分通過。遅い。
ぽちぽち人と人の間隔も広がり歩きやすくなってきて、
途中コンビニから合流した、前を歩く6,7人のグループがいい感じの速度なので、このグループの後ろにつき歩く。
2,3人で話しながら歩いている人を抜くのは結構面倒なこともあるけれど(話に夢中でまわりに目がいっていない)、
人数の多いグループの後ろを歩くのは逆に都合がいい場合もある。
ただ、このいい感じに速度のあったグループは10キロ地点で休憩に入りお別れとなり、
あとは一人でラルマナイ川を目指し登り坂をぐいぐい歩く。
10km通過 10時03分。
あの渋滞をいくぶん挽回できたかな。まぁあれはみな同じだから仕方ないか。
でもね、やっぱりルールを破り車道を歩く人もいたりで、ちょっと嫌な気分になりました。
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ほら、快晴だ!
おお、W矢印のしたに恵庭岳だ!見えた!あの根元(?)まで歩くのね。
そう、申し遅れましたが、ほとんどが歩きながらの撮影ですので、とにかく写したぞレベルとなっています。
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意外とあっさり上りをこなし、16kmラルマナイ川休憩地点に到着。11時05分。
10キロ地点からここまでほぼ6km/時。
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ここで30分は強制的に休憩だと思っていて、出発したいけど我慢して座っていた(笑)。
強制ではなかったみたい。
10分は時間を短縮できたかと思うと、惜しいことをしたな。
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後半スタート 11時37分。
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休憩場所はこんな感じ。
この先かなりな上りが待っています。さぁ、かかってこい(笑)。
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12時12分。
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12時24分。
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12時33分。
22キロの恵庭岳休憩所は写さず素通り(関係者を写すような図になってしまいそうなため撮影せず)。
どんだけ苦しい上りが待っているかと前々から覚悟をしていたのですが、
これが全然苦しくないのね。ふくらはぎも膝も大丈夫、暑さも日差しも大丈夫(これは日頃の日焼けの成果か)、
呼吸も楽だし、集中力も途切れることがない。
これ、なにか憑りついているというか、なんだろ、なにか降臨?
普通に琴似発寒川河畔を歩いているような感覚でずっと歩きとおしている自分に驚き。
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おお、恵庭岳がこんなに近くになった! 12時43分。
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13時13分。
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13時34分。千歳市突入。
そうそう、オコタン分岐休憩所27kmも写さず。
ここでICI石井スポーツサポートテントでスポーツドリンクを頂く。
あとはゴールを目指してひたすら下るだけ。
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13時43分。
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13時50分。
鼻歌歌って歩いていたわ(笑)。
くじけそうなとき、つらいとき、飽きたときにと、ウォークマンは持ってきていたのね。
my鼓舞songはいろいろあるけれど、苦しくなったら音楽の力を借りようかとしていたのだけれど、
借りるどころか、調子が良すぎて自分で口ずさむとは思わなかった(笑)。
ベビメタのRORのWow wow wow wowの部分。
歩きながらウォーウォー鼻歌っていたのはこのおばさんです。
あれはあれでテンション壊れてイってしまっていたのかもしれない。
きっと脳内麻薬物質がどひゃどひゃ溢れていたのだと思う。ウォーカーズハイか。
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隙間に支笏湖だ! 13時59分。
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14時00分。
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31キロ過ぎ。きてる!支笏湖がすぐそば。 14時08分。
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さぁこいポロピナイ! 14時17分。
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33キロの標識が見えた!
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14時24分。
27キロからの下りは1キロをほぼ7分で歩いている(笑)。
下りは太腿や膝に負担がかかるので、それまでは慎重にセーブして歩いてきたのだけれど、
27キロの休憩地点を越えたらあとはゴールしかないので、もうセーブする必要はなく、
といいっても寸前で潰れてもあれなのでそこらへんはカラダの声を聴きつつ、いっちゃえと(笑)。
ちなみにここがゴールではなく、道路を横断し、湖畔に向かい、
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ここでゴール!
14時27分。スタートから6時間14分。
休憩時間をのぞくと5時間41分で歩いたことになる。なかなか上出来だと思います。
あの渋滞区間の緩和と、もっとタイムを意識して歩いていたら5時間30分も遠くはないかも。
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まさか歩いてここまで来るなんて、いやぁ、人生何がどうなるかわからない(笑)。
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だだだだだーと自動的にタイムが記載された完歩証。
個人にあわせてプリントアウトされたわけではないので、タイムが4分遅くなっている。
まあいいか。
ウィダーインゼリーを前半からちょびちょび、
参加賞でもらった水550mlには干し梅とレモンの皮の「そのまんまレモン」、
後半はOS-1、ギャバのビターチョコ、塩分、水分、糖分補給。
昼食は梅干・しらす・わかめを混ぜたおにぎり2個←珍しく自分で作った。
甘めの卵焼きとパイナップル。カットパインはカラダが喜んでいた。
足底横アーチ部位、膝、前太腿にテーピング。
短め太腿中程のサポートタイツ、膝サポーター、足首およびふくらはぎ用サポーター。
靴はアシックスのランニングシューズ。偏光サングラス。
服、帽子、手袋はランニングの時に着ているいつものドライの服。
風対策にユニクロのポケッタブルパーカー持参。
アディダスのうす手のジャケット着用(数キロで脱いだけど)。
今日はというと、これが筋肉痛がいまのところ、なし。
16キロ休憩後、先日ちょっと傷めた左膝上太腿部分が「おい、こら、おい、こら」と声を発したのだけれど、
大暴れすることもなく当日は終了、今日は少しも痛くない。
ふくらはぎが硬くもなっていないから、あのサポーター効果はすごかったのだと思う。
腰の側面、中殿筋が一番疲労していて、ここはかなり強張っています。
年をとると筋肉痛がでるのが遅くなるという話なので、明日はどうなっていることやら。
と、長くなりましたが、一人で延々33キロも歩いたわけですが、
これがなんというか爽快というか、ゴールしたときよりも翌日のほうが気分がいい(笑)。
私にとってはあの古平10キロランのときのほうが数倍苦しかった(笑)。
いつも古平は苦しかったのよといっているけれど、走った後の催しは一番楽しかった。あの豚汁よ、もう一度。
次々現れる1キロごと表示の看板も、「あと○キロもある」ではなく、よしきた、さぁこい、時計をチェックで、
16キロまでは歩けるだろうと思ってはいたのだけれど、こんなにすんなり全行程を歩けたのには自分で驚きでした。
走るのより向いているのかもしれない。
といいつつ、疲れがとれたなら、そろそろ走らなくてはいけない季節がやってきています。