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読む観る特捜部Q

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北欧ミステリー。

これがなかなか面白くて、いえ、面白いと書いても笑いこける面白いではなくて、

なんというか独特の暗さと鬱鬱残虐陰湿明るい要素なんてほぼなし読んでる方までどっぽり下に参りますになってしまうにもかかわらず、

くせになるというかシリーズものを読み耽り新分野開拓に燃えてしまう今までにない面白さ。

が。

だめだったのも何冊かある。

特捜部Q。

シリーズ化されているデンマークのミステリ。

よりによっていつもの図書館本ではなく書店で期待をこめ購入した思い入れ度の高かった一冊。

578ページ、税込みできっかり1000円の文庫本。

3,4年前に読んだのだけど、どうも合わなかった、のめりこめなかった。

どこがどうといわれてもうまく説明できないし、

やはりあわなかったとしかいいようがないかも。

 

ところが。

 

一昨日WOWOWオンデマンドを何気なくチェックしていると、

特捜部Qシリーズ4作目カルテ番号64が放映されている。

特捜部Qは文庫で挫折したけれど、目からの情報ならどうなんだと試しに視聴してみた。

え、なに、これ、嘘でしょ、面白い。

本では掴みきれなかったカールが実像となり動いているし、

これまた掴めなかったアサドが魅力的すぎる。

 

 

 

 

アサドが左の髭マンで、カールが右の髭マン。

 

あれ? 特捜部Qシリーズってこんなに面白かったっけ、

なんか私挫折したけどそれって損している?

処分する一歩手前まで気持ちがいった文庫本をだしてきた。

 

 

 

 

 

ただいま36ページまで読み直しているところだけれど、

映画を観たせいか、私の中ではとても好意的に話は進んでいます。

なんといっても、つかみどころのなかったカールがしっかり映像のカールと重なり、

ニコライ・リー・カースという俳優さん、

アタマの中ではこのニコライ版カールがいい感じに動き苦悩しちょっと前には銃で額を怪我している。

いい(笑)。

とてもわかりやすいし組み立てやすい。

原作と映像では違うところが多々あるでしょうけれど、

本と映画がむすびつかなくて(私的にミスキャスト)いやになるパターンが多いけど、

こうすんなり結びついてくれると脳内活劇というか、とってもイメージしやすく感情移入しやすい。

お、といいつつもしもこの先濃密度過激な場面が出てきたら困るな(笑)。

 

まだ38ページの進み具合ではアサドがでてこない。

このアサドを演じている俳優さんはファレス・ファレスという名前で、

どっちが苗字でどっちが名前なのかどっちでもいいのかあれですが、

かなりいい(笑)。

なんだか動機が不純っぽいけれど、特捜部Q再発見かも。

処分しなくてよかった。

楽しみがまたひとつ増えた。

 

増税前にブックオフに行ってシリーズ揃えてくるか(笑)。

 

そう、追記的に書いておきますが、

残虐極まりないシーンだと活字なら脳内イメージシャットアウトして字面だけで読むこと可能ですが、

これが映像となるといきなり目に飛び込んでくるわけで、いやぁ、きつい。

嫌なシーンが来る前に間に合えば目を閉じるなり身構えるなり出来るのですが、

読むことと観ることの違い、大きいですね。

 

 


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